読書

【読んだ】防災対策に、インフル対策も!/『新型インフルエンザ 「かかる前に」「かかってから」』

またも、インフル本を読んだ。 【読んだ】「適切な危機感」を持つために/『新型インフルエンザ 世界が震える日』 - やすらか生活への)準備運動 いつどこで起きてもおかしくないとされる新型インフルエンザ、とくにH5N1型鳥インフルエンザのヒトへの適合と…

【読んだ】「適切な危機感」を持つために/『新型インフルエンザ 世界が震える日』

いつどこで起きてもおかしくないとされる新型インフルエンザ、とくにH5N1型鳥インフルエンザのヒトへの適合と流行について、本書は基本的な知識を紹介し、対策そして「共生」の可能性を示す。新型インフルエンザ―世界がふるえる日 (岩波新書)作者: 山本太郎…

【読書】「汚くないウンコ」のはなし/青木理 『トラオ 徳田虎雄 不随の病院王』

経済人類学者の栗本慎一郎は彼をこう評した。「汚くないウンコ」と。トラオ 徳田虎雄 不随の病院王 (小学館文庫)作者: 青木理出版社/メーカー: 小学館発売日: 2013/11/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る 徳田虎雄とはいったい何者なのか 本…

【読んだ】ここにいるのは「私たち」そのものです/『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』

吃音*1の女子高生・志乃ちゃんは、とくに母音から始まることばがいいにくい。高校生活最初の自己紹介で自分の名前(大島志乃、おおしましの)がうまく言えずに笑われてしまう。ひとりぼっちの彼女だが、あるきっかけから「かよちゃん」と友達になり、デュオ…

【観た・読んだ】私は『秒速5センチメートル』を観て、なぜせつなくなるのか

答え:『秒速』は絶対あり得ない世界なのに、微妙に感情移入できちゃうから

【読書】クラシックとはなにか/岡田暁生『西洋音楽史』

クラシックの歴史について、概略を頭の中に入れようと思って手に取った。それがうまくいったかどうかは、Yes and No、といったところだろうか。西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)作者: 岡田暁生出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/10メデ…

「自らが人殺しになる覚悟がないんです」古美門研介のことば

たまたまリーガル・ハイ2の動画を見て思いだしたので。 青木理氏は自身の著作『絞首刑 (講談社文庫)』のなかで、凶悪犯罪被害者家族の「死刑という判決がすべて」という発言を受けて次のように言っている。 死刑を求め続けた遺族にしても、その執行という究…

【読んだ】極上のひまつぶし/『論理パズル 「出しっこ問題」傑作集 論理思考のトレーニング』

ちなみに極上の「ひつまぶし」は名古屋名物 ひつまぶし「あつた蓬莱軒」でどうぞ。 論理パズル本を複数冊出している小野田博一氏著作のうちのひとつ。 いわゆる「アタマの体操」系の本。論理パズル「出しっこ問題」傑作選 : 論理思考のトレーニング (ブルー…

【読んだ】自制心を失った女子高生は、こうなってあんなことしちゃう/『君は淫らな僕の女王』

ずっと好きだった幼なじみに会いたくて、その幼なじみが通う名門高校に、一生懸命勉強して特待生として入学した主人公。しかしようやく会えた、今や可憐な超絶美少女になっていた幼なじみは彼だけに冷たい。そんな美少女幼なじみと主人公は、ひょんなことか…

【読書】二人で楽しみやがって!イライラする!/『日本美術応援団』

非常に「イライラする」本だった。しかしそれは、本書の狙いどおり、なのかもしれない。 日本美術応援団 (ちくま文庫)作者: 赤瀬川原平,山下裕二出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2004/03/12メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 26回この商品を含むブログ (2…

【読書】死刑の実態に迫る/青木理 『絞首刑』 Part 2

【読書】「考えさせられる」なんて言えない/青木理 『絞首刑』 Part 1 - 準備運動の続き。絞首刑 (講談社文庫)作者: 青木理出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/11/15メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見る本書は「死刑…

【読書】「考えさせられる」なんて言えない/青木理 『絞首刑』 Part 1

青木理さんの著書をはじめて読んだ。その筆致と内容の重さに、思わず唸ってしまう一冊だ。絞首刑 (講談社文庫)作者: 青木理出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/11/15メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見る 概要 本書は…

【読書?!】『最新基本地図―世界・日本 2014』

我が家にあった世界地図は1980年代発行のもので、ソ連・ユーゴスラビアなどが当然まだあり、東ティモール・南スーダンなど存在していなかった。 このグローバル時代に生きる私としては、一刻も早く最新の地図を欲していたわけである(←)。最新基本地図―世界・…

【読書】飾りじゃないのよレトリックは/ 『レトリック感覚』・『レトリック認識』

レトリックはなんのためにあるのだろうか、どんな役割があるのだろうか。 文章を飾るため?文章をちょっと気取った感じにする役割?それとも人をだますテクニック? それだけではない。 レトリックには「発見的認識」という役割が、ある。レトリック感覚 (講…

【読書】サクサク読めちゃう、2014年520ページの旅/『謎の独立国家ソマリランド』

【ご挨拶】 あけましておめでとうございます。今年もどうぞid:kotaroenと本ブログ『準備運動』をよろしくお願いいたします。 2014年一発目に取り上げるのは『謎の独立国家ソマリランド』。総ページ数500超の分厚ーい本なので、年末年始休みをフルに使って読…

【読書】方法を学べ、そして実践しろ/『知的複眼思考法』・『日本人論の方程式』

「自分の頭で考える」とはなにか。知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社プラスアルファ文庫)作者: 苅谷剛彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/05/20メディア: 文庫購入: 64人 クリック: 567回この商品を含むブログ (214件) を見る「…

2013年に買って良かったもの、そしてその結果どのように生活が変わったか

今週のお題「2013年に買って良かったもの」(一回投稿したけど一部修正しました)2013年に購入したもので、買って良かったな-と思ったものをいくつか紹介します。そして、それらを買った結果、生活にどのような変化があったかもついでに紹介します。買って良…

【読書】ショウペンハウエルにお説教された気分/『読書について 他二篇』

私の趣味は読書 - 準備運動であり、読書が好きな理由としては 自分の知らないことを本から知ることができて楽しい 嫌なことがあっても本を読んでいるときは忘れることができる、リラックスできる などをあげることができる。 そんなことをいっていたら、ショ…

【読書】カタルシスを求めて/茨木のり子 『詩のこころを読む』、ほか2冊

読んだ。なんとなく幸せな気分に包まれた。詩のこころを読む (岩波ジュニア新書)作者: 茨木のり子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1979/10/22メディア: 新書購入: 19人 クリック: 108回この商品を含むブログ (53件) を見る カタルシスをもとめて 優れた詩…

【読書】自衛権、この複雑なるもの/森肇志 『自衛権の基層 国連憲章に至る歴史的展開』

集団的自衛権入門の次に読んだ。2013年08月14日(水)「集団的自衛権と憲法解釈見直しの動き」(対局モード) - 荻上チキ・Session-22で憲法学者の木村草太さんがおすすめしていた本でもある。自衛権の基層―国連憲章に至る歴史的展開作者: 森肇志出版社/メー…

「風になろうではありませんか」

やすらかな生活をめざす私としては、心にとめておきたい一文。 剣をふるって風を斬れば、剣がいかに鋭くても、ふうわりとした風はどうにもならない。私たちは風になろうではありませんか。 (中江兆民、『三酔人経綸問答』、p. 14) ふうわりとした風になり…

【読書】まさしく「やすらかな生活」のために/山崎 元、『超簡単 お金の運用術』

私の節約術「セツヤクエスト」もやっていることだし、最近読んだお金関係の本紹介&(私にとっての)プチ節約術について書くことにする。 やすらかな生活のために 本ブログは一応、私こたろうがやすらかな生活を実現するまでの記録という体でやっている(そ…

「国際化」の目的

メモランダム的ブログエントリ。日本人論の方程式 (ちくま学芸文庫)を読んでいて、こんな記述があった。 学生に「国際化」という言葉をキー・ワードにして、一種の「連想ゲーム」をやってもらい、思いつくことをどんどん出してもらった。(中略)そこで「こ…

蔵書管理再開 ―MediaMarkerとブクログ―

大学2年の時に一度・バーコードスキャンはブクログの方が良い ・ただしメディアマーカーの連続読み取りはすばらしい ・メディアマーカーは横にすると読み取り制度増すんだがなんだこれ・ブクログは蔵書管理」だけ。ほしいもの、図書館で借りて所有はしてい…

【読書】安倍首相はなにをしようとしているのか/豊下楢彦 『集団的自衛権とは何か』

朝日新聞デジタル:集団的自衛権の行使容認 解釈変更は来春以降 政府方針 - 政治 安部さんが首相になって以来、集団的自衛権についてのニュースがときたま目に留まるようになった(前回首相になったときもそうだった)。安倍首相は憲法解釈を変更し、集団的…

【読書】マッカーサーが仕掛けた「時限爆弾」/笠原英彦(2008)『象徴天皇制と皇位継承』、ちくま新書

秋の夜長は読書とブログ【読書】山本雅人(2009)『天皇陛下の全仕事』、講談社現代新書 - 準備運動につづき、天皇制関連の書籍を読んだ。象徴天皇制と皇位継承 (ちくま新書)作者: 笠原英彦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/05メディア: 新書 クリック…

【読書】「外国語よりも日本語!」に対する回答はこちら→/三森ゆりか 『外国語を身につけるための日本語レッスン』

外国語を身につけるための日本語レッスン作者: 三森ゆりか出版社/メーカー: 白水社発売日: 2003/09メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 42回この商品を含むブログ (30件) を見る「小学校での英語教育」議論の文脈などで「外国語よりもまず日本語(国語)!…

【読書】山本雅人(2009)『天皇陛下の全仕事』、講談社現代新書

秋の夜長は読書とブログ読んだ。天皇陛下の全仕事 (講談社現代新書)作者: 山本雅人出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/01/16メディア: 新書購入: 11人 クリック: 209回この商品を含むブログ (47件) を見る 本書は、「天皇」がいつ、どこで、どのような仕事…

【読書】木村草太(2012)『キヨミズ准教授の法学入門』

あるきっかけでであった、変人の法学部教員と高校生が、身の回りのできごとについて法律的な観点から考える、という設定で、対話形式でありテンポよく進んでいくやりとりを読みながら、法律の基礎を体験できる良書。キヨミズ准教授の法学入門 (星海社新書)作…

【読書】『日本近代史』/日本近代史の復習 ―大政奉還と王政復古の大号令とか―

最近、歴史の勉強をしているのだが、そのなかで気づいたことというか、日本近代史についてよく理解していなかった部分が結構あることがわかった*1。それについてのメモと日本近代史 (ちくま新書)の感想。 「大政奉還」と「王政復古の大号令」について 私の従…