電子書籍と紙の本問題、再燃。そして未来の電子辞書、妄想
先日Amazonが新型Kindleを発表した。タブレット端末としてのKindle fireの新型もあるが、今回の発表で驚いたのは電子書籍リーダーのKindleが3種類発表されたことだ*1。
3種類とは廉価版のKindle、従来からあるお馴染みKindle paperwhite、そしてハイエンドタイプのKindle voyageの3つだ。
Kindle Paperwhite - 最高の読書体験、そのための電子書籍リーダー
ざっと違いを見てみると、廉価版Kindleはバックライトがない、voyageは解像度の高さ、およびスワイプ不要のページめくり機能が特徴のようだ。
*1:ハイエンドタイプがでるというのは前々からいわれていたらしいが
2013年に買って良かったもの、そしてその結果どのように生活が変わったか
今週のお題「2013年に買って良かったもの」(一回投稿したけど一部修正しました)
2013年に購入したもので、買って良かったな-と思ったものをいくつか紹介します。そして、それらを買った結果、生活にどのような変化があったかもついでに紹介します。
買って良かったものは3点
- Kindle Paperwhite
- iPhone5S
- kakuno
です。
Kindle Paperwhite買って、読書量と、読む本のジャンルが増えた
発売当初からほしいほしいと思っていて、今年の春先に我慢ならなくなってついつい買ってしまったkindle Paperwhite(私が持っているのは最新版ではなく、一代古いだけど)。
- 出版社/メーカー: Amazon
- 発売日: 2013/10/22
- メディア: エレクトロニクス
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買って良かったと思う理由
電子書籍リーダーは初体験だったけど、その読みやすさ、手軽さがすばらしい!鞄からさっと取り出して読書ができる。ジップロックにすっぽり入れてお風呂で本が読める。スマートフォンで常に感じている、充電切れへの恐怖感がほとんどないことも、プラスポイント。
Kindle Paperwhiteはジップロック フリーザーバッグ 小 18枚入にぴったり収まります。
購入当初はいろいろあって、一度返品する事態になったり、画面リフレッシュに悩まされたりしていた。どうやら冬になって使用する場所の気温が低いと、頻繁に画面リフレッシュを行ってしまうようだった。
ただし、今のところ、今冬は画面リフレッシュの問題は再燃してない。まあジップロックに入れてお風呂で使っているからなのかも知れないけど・・・。
紙の本のように「ペラペラめくる」楽しみを電子書籍に求めることは、現時点ではできない。しかし、電子書籍の手軽さは「この本は電子書籍で読もう」という選択を喚起させるには十分だった。
iPhone5S買って、余計なもの持ち歩かなくなった。あと、デザインに対しての考えが変わった
最近変えました。iPhone4Sからの乗り換えです。
アップル - iPhone 5s
買って良かったと思う理由
4Sには特に不満はなかったし、どちらかというと5Sにするにあたって、「画面サイズ変わるのやだな・・・」、「iOSのフラットデザイン微妙じゃね・・・?」などと思ってた。しかし、「新しいもの触りたい!!」という気持ちが勝り、購入しちゃいましたー。
以前持っていた4Sよりもさらにサクサク快適に動作する!それがたまらなく気持ちよかったので、買って良かったと思った。また、今までは16Gを使っていたが、今回は32Gを購入し、容量の心配がそれほどなくなったことも、良かった点のひとつだ。
iPhone5Sを買ってからの生活の変化
4S時代は容量を気にして、音楽やポッドキャストをその前に使っていた3GSに入れて、それも持ち歩いていた。要するに4Sと3GSを二台持ち歩いていた。両方のポケットにiPhoneが入っていた。
5Sにして、2台→1台にしたので、荷物が(若干ですが)減った。両ポケットぎっしり問題は私にとって結構懸案だったので、ポケットがすっきりして非常に楽になった。
さらに、これは生活というよりは自分の感覚の変化なのだけれど、5Sを購入して1時間いじってみたら、そのデザインが気に入ってしまった。今まで使っていた4SはまだiOS6だけど、もうこのデザインは魅力的でない!とすら感じるようになってしまった。慣れって恐ろしい。
それに伴って、最近世の中に出回っているフラットデザイン全般に、かなり好意的な印象を持つようになった。
kakuno買って、ノート書く時間が増えた
最後はパイロットが出した、子ども向け(?)万年筆、kakuno。
パイロット 万年筆 カクノ オレンジ 中字(M) FKA-1SR-OM
- 出版社/メーカー: (株)パイロットコーポレーション
- メディア:
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いろんなブロガーさんたちが取り上げたりして話題になっていたので、ミーハーな私は飛びつきましたとさ。
結果、キャップ色違い4本をそろえてしまったわけで。
買って良かったと思う理由
しかしその書きやすさ、使いやすさは確か。カラフルなキャップは机に並べておくだけでも楽しいし、なにより書きやすい筆記具を持つと、何かを書きたいなーと思うし、その欲求に従って書いたときの満足感も大きい。
kakunoを買ってからの生活の変化
kakunoを使ってノートを書くことが楽しみになった。
以前から日記のようなものや考えたこと、読書ログなどをノートに書いていたのだけれど、今まではたまにしか書いてなかった。しかしkakunoをそろえてから、とにかくkakunoを使いたい、kakunoで文字を書きたいもんだから、ノートを毎日つけるようになった(←子どもみたい)。
私にとって、2013年で身につけた習慣で一番良かったなと思ったのは、このノート書き。ものを書くという、それまでは何でもなかった行為が、1日の中で特別な行為になったのはすごくうれしいことだ。
なのでノート書きの習慣づけをサポートしてくれたkakunoさんに感謝いたします!
来年に向けて
2014年も、自分の生活をすこしでも良くしてくれる、すてきなものに出会えるといいなぁ。
Kindle Paperwhiteとすごした4ヶ月 Part2
Kindle Paperwhiteとすごした4ヶ月 Part1 の続き。
イマイチな点
Part 1ではKindleのよい点をあげたが、一方デメリットは以下のような点に感じている。
- 書き込み・ぱらぱらめくりができない
- ハイライトを見返さなくなる
- 充電が若干面倒くさい
- 寒いとリフレッシュが多発する
- 操作レスポンスの問題
- 「いままでの本じゃない!」
書き込み・ぱらぱらめくりができない
これは私が非「軽い本」をKindleで読まない理由の一つ。
線を引いたり何度も前に戻って読み返したりする熟読対象の本を読むためには、Kindleは適していないと考えている。なぜなら、私は熟読本を読む際には線をガシガシ引いたり、キーワードに丸をつけたり、メモを書き込んだり、1度通読した後にページをぱらぱら~とめくりながら再読をしたりするが、Kindleではこれができない。
線はハイライトで引けるし、コメントも入力できるのだが、現状鉛筆で同様の作業をすることと比べると不便極まりない。また、ページぱらぱらめくることもできない。1ページ1ページタップしてめくるか、もしくはピンポイントで移動箇所を指定するしか方法がない。そしてページをめくることによるランダムな出会いというのはKindle上ではなくなってしまっている。これは私が本を読むときの楽しみの一つなので、できないのはちょっとイタい。
ハイライトを見返さなくなる
Kindleの良い点として「ハイライト」をあげた。だがそれはどちらかというと「ハイライトのしやすさ」がイイという話。そして確かにハイライトやメモなどをまとめて閲覧できるのもいいのだが、その閲覧の快適さに関してはイマイチと言わざるを得ない。ハイライト・メモを一覧表示できるのは良いのだが、スペースの問題で全文が表示されるわけじゃないし、全文表示させるためにはワンタップ必要だし、そんなことしているうちにあぁ、いっか・・・ってなる。
充電が若干面倒くさい
充電が持ってイイネといったが、いざ充電する段となるとちょっと面倒くさい。というのもKindleはPCのUSBポートを使っての充電しかできないからだ。
コンセントプラグから直接充電できるやつを買えばいいんですけど・・・あと、大して充電の機会がないから、いいんですけど。
Amazon Kindle Paperwhite充電器 (端末には付属していません)
- 出版社/メーカー: Amazon
- 発売日: 2012/11/19
- メディア: エレクトロニクス
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寒いとリフレッシュが多発する
私が購入後困って一回返品までして、そして原因がわかってホッとした(どうしようもなくてあきらめた)リフレッシュ(画面白黒反転)。
要はKindle使用環境の気温が低いと、通常6~7ページに一回とされているリフレッシュが、ほぼ毎画面行われるようになってしまう、ということ。解決策としては、
・Kindleの背中をさする(いや、結構まじめに)
・ストーブに当たりながらKindle読書(いや、ほんとに)
操作レスポンスの問題
Kindle Paperwhiteはタブレットではないのであまり文句を言うポイントではない気がするが、操作レスポンスは快適とは言えない。ページめくりは良いとして、Kindleストアでの画面遷移などはもしタブレットだったら床に投げつけたたき壊すレベル。
読書中のページめくりにおいて、それほどストレスを感じることがないのが救い。
「いままでの本じゃない!」
紙を触りながら、紙のにおいを感じながら、読書をしたい人にとってはKindleは必要ないのだろう。かくいう私も紙の本が好きだ。あのページをめくる感覚、ぱらぱらとページをめくって思わぬ発見をしたときの高揚感・・・これらはKindleでは味わえない。「いままでの本じゃない!」感が(買った当初は特に)あった。
ただし、KindleはKindleの良さがある。紙のほうが~Kindleのほうが~という問題ではなく、要は棲み分けの問題なのだろう。私は、紙の本が大好きだし、Kindleでの読書も(Kindleで読むべき本を間違えなければ)好きだ。
再びKindleの使い方について
以上のようなKindleの良い点・イマイチな点を踏まえて、再びKindle Paperwhiteの使い方を再考してみると、
- 語学学習のために
- 軽い本の読書に
- メルマガ読みに
という使い方に落ち着くことになる。
「見返さなくなる」といったハイライトだが、英語の勉強のために洋書を読み、「覚えたいな」とおもった部分をハイライトにしておく。そしてハイライト一覧を表示させれば、例文集のできあがりだ。
また、簡単ではあるが辞書も引けるので、多読トレーニングにはぴったりだ*1。
また、ページめくり以外の操作をそれほどしない「軽い本」やメルマガを読むには、Kindleの手軽さ身軽さがぴったりだ。そもそもメルマガはePubで配信される場合も多いしね(Kindle Previewer使えばePub形式をKindleで読める)。
最後に 紙の本と電子書籍
私は学生時代、本を買うことがカッコイイと思っていたこともあり、とにかく本を買っていた。新宿ジュンク堂などに通っては一回で数万円分の書籍を購入していた(もちろん金はなくなった)。だが、フルタイムで働き始めてからはいろいろとお金を自由に使えなくなったこともあり*2、書籍を買うのを控えていた。
でもやっぱり本が好き!本が読みたい!と思っていた時期にKindleを購入したことで読書が気軽になり、読書量が一気に増えた。これからはKindleでガシガシ本読んじゃうぞ-!と思っていたのだが、ここに来て「紙の本が恋しい」と感じるようになった。
Kindleで電子書籍を読むたび、そのすばらしさに感動しつつも、紙の本にしかない感覚(線が引ける・ぱらぱらめくれる)の大切さも感じることになったからだ。しかしだからといって、「やっぱり紙の本だよ!電子書籍はだめ」などと言うつもりはない。結局はその人の読書の目的に応じて、紙の本が適していることもあれば、電子書籍と電子書籍リーダーでの読書が適している場合があると言うことだ。
電子書籍の登場で「紙の本は終わった」みたいないわれをすることもあるが、紙の本にはそのすばらしさがあり、今後もなくなってほしくない(し、なくならないと考えている)。そして一方読書が手軽にできる環境を創ってくれたKindleはすばらしいし、今後もKindleに限らず電子書籍および電子書籍リーダーの市場が拡大していくことを望んでいる。
そして私は両者を存分に使いながら、今後も読書を楽しみたい。
- 出版社/メーカー: Amazon.co.jp
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Kindle Paperwhiteとすごした4ヶ月 Part1
Kindle Paperwhite(以下Kindle)を購入して4ヶ月がたった。画面リフレッシュの問題に頭を悩ませたり、ちょっと解決したり(してねえ!)と、いろいろあったが、それなりに愛用している。最近Kindleを使う中で思うこともあるので、ここらで私が思うKindleのよい点・イマイチな点、紙の本との関係などを書き留めておく。
Kindleの使い方
Kindleで読む場面
私がKindleを使って本を読む場面はさまざまだが、主に以下の三つ。
- ベッドに寝転がりながら
- 通勤電車の中で
- お風呂の中で
ベッドに寝転がりながら
バックライトが付いているから晴れた日に強い日差しが差し込む日でも、夜遅くちょっと暗めの部屋の中でも快適に読書ができる(ただし私は10時に寝る)。
寝転がりながら片手でKindleを持っていても、ぎりぎり耐えられる重量*1。
通勤電車の中で
混み合っている電車の中でも、狭いスペースで読書ができる。ページめくりも指で画面に触れればいいだけなので、腕をごそごそ動かしてまわりににらまれることもない。そして、読み終わったらスーツの(裏の)胸ポケットにすっぽり入る。
お風呂の中で
お風呂Kindle最高です!!!Ziplockフリーザーバッグ(小)にぴったり収まるKindle!!!
- 出版社/メーカー: 旭化成ホームプロダクツ
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結局、いつでもどこでも読んでる。読める。それがKindleのいいところのひとつ。
Kindleのよい点・イマイチな点
よい点
箇条書きにすると以下のような点が、Kindleのメリットだと思っている。
- いつでもどこでもKindle
- バックライトと電子インク
- Kindleストアの存在
- 電池長持ち
- 辞書が引ける
- ハイライト・メモをまとめてみることができる
いつでもどこでもKindle
軽いしそれほど大きくないので、気軽に鞄に放り込み、気軽に持ち運べて、気軽に取り出して読書を始めることができる。
それほど高くない、見た目が高級すぎない、というのもいいところで、ちょっと扱いが雑になってもそれほどひやひやしないですむ。それゆえ、外に行くときもお風呂に入るときも、Kindleを手に持ち、読書ができる。
バックライトと電子インク
「明るい部屋では「高」設定を使用してください。」・「暗い部屋では「低」設定を使用してください。」とある。逆じゃないか?と最初は思ったのだが、たしかに明るい部屋でバックライトをつけないと画面が見にくい。バックライトをばっちりつけると、明るい部屋や日光が当たっている場所でもしっかり読める。
そしてなにより電子インク。PCやiPhoneで画面を見続けていると頭痛に襲われるが、Kindleではそんなことはほとんどない。電子インクが目に優しいのはもちろんのこと、バックライトもそれほど眼に刺激が来るわけでもないので、長時間の読書が可能。
Kindleストアの存在
多くの電子書籍が紙の書籍よりも安く買える。加えて、すぐ買える。
読みたいと思ったら1タップで端末にダウンロードが開始される。この手軽さがKindleの強み。
まだまだ品揃えが・・・といわれるけど、印象としては新刊に関してはどんどんKindleで読めるようになっている。そして、私の使い方からして、新刊で出た「ちょっと読むかー」くらいの本がKindleストアにあれば十分。
電池長持ち
公式サイトでは8週間とのことだ。正直8週間持つとは思えないし、実際私は常にスリープモードにして持ち歩くが3週間~1ヶ月に1度くらいのペースで充電する。でも、これくらいの頻度であれば日頃充電を気にする必要がないレベルと言える。「さあ読もう」としたときに「あ!電池切れる!」となったことは一度もない。
辞書が引ける
洋書を読むとき(英語の学習の一環として読むとき含む)に絶大な効果を発揮する。Kindleで多読するぞ!でもわからない単語は気になっちゃうな!というときは辞書を内蔵させておけばわからない単語を長押しするだけで辞書が引ける*3。もちろん内蔵の辞書は「ちゃんとした辞書をじっくり引きながら」という学習ステージであれば不十分なものだが、多読ステージや楽しみで読んでいる場合には十分すぎる収録語数と内容だ。
ハイライト・メモをまとめてみることができる
電子書籍なので当然線を引いたりページに折り目をつけたり、ということはできないが、かわりに大事な部分をハイライトしたりブックマークをしたり、コメントを入力することができる。そしてこれらをすべてまとめて見ることができる。読みながら自分がだいじだなーと思った部分だけを再読することができる。
Part 2に続く。
Kindle Paperwhiteの画面リフレッシュについて(続報)
(経緯)Kindle Paperwhiteの画面リフレッシュ(白黒反転)について - 準備運動
Kindle Paperwhiteの画面リフレッシュ(画面の白黒反転)について、以前こんな記事を書いた。ようは、kindle Paperwhiteは寒いとたくさんリフレッシュするという話だ。暖かくなってきたので、冬は使い始め10分くらい毎ページリフレッシュしていた私のKindleちゃんがどうなったかというと、
毎ページリフレッシュはほぼなくなった。
普通の、6~7ページ前後でリフレッシュがあるだけ。使い始めも毎回リフレッシュと言うことはない。やはり、寒さが原因だったのか・・・。
Kindleのページリフレッシュは低温の影響を受ける @ ArtSaltのサイドストーリー
civic site » Kindle Paperwhiteが毎ページリフレッシュになる問題
あたたかい季節のうちに、いっぱい読書しておきましょう。