「薄い問題集」はすぐ終わらない

学習のテクニックとして「薄い参考書・問題集を何回も繰り返す」というものがある。

理由としてはこうだ。

あまりにも分厚い参考書・問題集を選んでしまうとなかなか終わらなくて、モチベーションの低下を招き、途中で投げ出してしまう可能性がある。一方薄い参考書・問題集であれば1回通読するのにそれほど時間がかからないため、容易に達成感を得やすく、かつ何度も繰り返すことができそれが学習効果を高めるからだ。

『カルキュール』は薄いのだが・・・

私は超初級から数学をやり直していて、「薄い問題集」として駿台文庫の『カルキュール』シリーズを使っている。


カルキュール数学II・B―基礎力・計算力アップ問題集 (駿台受験シリーズ)

カルキュール数学II・B―基礎力・計算力アップ問題集 (駿台受験シリーズ)


カルキュール数学III・C―基礎力・計算力アップ問題集 (駿台受験シリーズ)

カルキュール数学III・C―基礎力・計算力アップ問題集 (駿台受験シリーズ)


とても薄い問題集で、数IA・IIB・IIICがこの1冊でいっきにわかる もう一度 高校数学を参考書としつつ、問題演習にはぴったりだと思った。さくさく終わらせて、2周3周するつもりでいた。

しかし、どうもうまくいかない。なかなか進まないのだ。
1時間かけて、見開き1ページ終わらないことがままある。たしかに私の数学力が低すぎて、カルキュールレベルの問題に苦戦しているという事実はあるのだが、それに加えてなによりの原因は「解答を読むのに時間がかかる」ことだと最近感じている。

『カルキュール』はその薄さの割には解答編が充実している問題集だと思う。実際、解答編は問題編より厚い。しかしながら、それでもやはり元が薄い分だけ、解答・解説もかなりあっさりしたものになっていて、その"あっさりさ"が私を結構苦しめる。

ちなみに中学数学の学習には当初は語りかける中学数学問題集というバカみたいに分厚い問題集を使った。これに関してはその分厚さからわかるとおり、かなり解説が充実していて、『カルキュール』で感じるような苦しさは、あまりなかった。

行間を読む必要がある

あっさりとはどういうことか。

解答ではさらっと書いてあるが、私にはどうしてもその論理展開(式展開)がつかめないものがある、ということ。基礎知識が確実なものになっていない、式変形の原則がまだ体に染みついていない状態で、そのあっさり解答(=いくつかの「あたりまえ」は書かれていない)を読み込むと、いちいち立ち止まることになる。あれ、なんでこういう展開になるの?なんでこの形に飛躍するわけ?(あたりまえゆえに書かれていないだけで、飛躍と感じるのは私の基礎がまだ固まってないからだろうが)

結果、時間がかかる。

この立ち止まりは無駄ではないと信じたいが、問題を解いているときより、解説とにらめっこしてうなっている時間が圧倒的に多いこの頃なので、これでいいのかとたまに思う・・・。

計画ではそろそろカルキュールⅢ・Cまで1周終わっている頃なんだが、まだⅡ・B中頃。