【読書】散歩した気分にさせてくれる3冊
せっかくお盆の休みがあるのでどっか出かけたいなー、でも暑いしなー、どこも混んでるしなー、引きこもるかー。
それでもお出かけできる方法がある。
- 作者: 竹内正浩
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2011/09/22
- メディア: 新書
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カラー版 地図と愉しむ東京歴史散歩 都心の謎篇 (中公新書)
- 作者: 竹内正浩
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/06/22
- メディア: 新書
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- 作者: 河尻定
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2013/08/09
- メディア: 新書
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本を読んで東京散歩
上2冊はその名の通り、昔と今の地図を比べながら東京の歴史、そして今のすがたを紹介していく。
「江戸時代から明治時代の水道はどこに通されていたか、そしてその跡地はなにになっているか」、「井の頭線の不自然なカーブは幻の山手急行の名残なのでは」、「弾丸列車計画とその遺産が残す謎とは」・・・今昔豊富な(そしてカラーの!)地図、写真がふんだんに使われていて、読んでいるとさまざまな時代の東京のイメージが、重層的に現れてくるようだ。
「東京ふしぎ探検隊 (日経プレミアシリーズ)」は日本経済新聞電子版に連載中の同名コラムに加筆をしてまとめたものだ。こちらも書名の通り東京の「ふしぎ」を紹介するのだが、「地図と愉しむ~」に比べ、よりエピソード的な印象だ。そのためか写真も少なく、さくさく読めてしまう。
扱われている話題は「銀材に住所がない場所がある?!」や「西武新宿駅が遠いところにあるのはなぜか」、「小田急の壮大な都市計画」などなど、よりプロジェクト的な、大きな話が多い。「地図と愉しむ~」が東京の今昔を重ね合わせることで読者の想像力をかき立てるのに対し、「ふしぎ探検隊」は読者に「たら・ればの東京」を示すことで、あったかもしれない未来への想いをかき立てさせる。
実際の街の見え方が変わる!
これら3冊を読み終えた後、用事があって東京都心にでかけたのだが、上記3冊を読んでいたときに現れていたイメージが、実際の街風景に重なり合うようにして現れてきた。
今歩いている丸の内のここ、昔は外濠だったかも・・・いやむしろ海だったんじゃないかな・・・。
ああ、この道路が高架になっているのは、土地問題でもめるのをさけるためだったのかな・・・。
日比谷公園、明治初期は練兵所だったんだよなあ・・・。
なんだかまだ、3冊が見せてくれた、夢の中にいるようだった。
東京は、上書き保存ではなく、ちょっとずつ、名前を遺しながら保存、されているのかもしれないと感じた。
次は、
- 作者: 竹内正浩
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2013/07/24
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を読むぞ-。
※ただし、「地図と愉しむ~」はカラー版と言うこともあって新書としてはお値段が少々お高めなのが、キビシイ。今月赤字危機だ。