仕事休んで気胸手術に行ってきた ―自然気胸入院記録その②:入院一日目

【はじめに】本エントリは私の個人的な入院・手術の記録です。当然ながら症状、病院の対応は一人一人異なることになると思います。体の調子が悪かったら本エントリ(や他ブログ)の内容をもとに判断するのではなく、専門医の判断を仰いでください。また治療についてもご自身が納得した上でその医療機関の方針に従ってください。

気胸入院記録シリーズ仕事休んで気胸手術に行ってきた ―自然気胸入院記録その①:発症から入院までの続き。

入院初日

10時来院し、まずは麻酔科の診察へ向かう。
30分ほど待たされて麻酔科のドクターから簡単な問診、麻酔の説明を受ける。

気胸手術は普通全身麻酔をするということは聞いていたが、それに加え「硬膜外麻酔」というものを行うそうだ。これは局所麻酔のようなものだが、背中にほそーい管を通して、術後もそれから麻酔薬を送り続けることで術後の痛みを軽減することが狙いだそうだ。
同意書にサインして終わり。15分くらい。この説明をしてくれた麻酔科の先生とは、これっきり1度も会わなかった。

10時半過ぎに解放され、お昼に行けといわれる。病院近くのレストランへ。
13時までなんとか時間を潰し病院に戻る。

13時過ぎから入院受付を行う。病棟に連れて行かれて、担当看護師から待合室にて簡単な説明をうける(この人がずっと担当かと思ったらそうではなく、日ごと(日中・夜間)に担当が変わる。考えてみれば当然だけど)。入院計画書のような者には「5~6日程度入院」と書かれていたのだが、その看護師さんが見間違えて

「5~6週間、だいたい1ヶ月半くらいの入院ですねー」

とか言われてビビる(気胸っていってるだろ!気胸ってどんな病気か知らないのか?!と不安になる)。

また、外来時の説明では「ICUにはいることはほとんどないと思いますが、とりあえずICUに入った時用の持ち物表をわたしておきますねー」といわれていたにもかかわらず、この看護師さんからは「当然ICU入るよ!肺の手術する人はみんなそうだよ!!」と言われる(結局はいらなかったけど)。冷や汗をかく・・・。


そしてちょっと部屋の準備してきますねーと看護師さんが退室。10分くらいで戻ってくるかと思いきや、1時間待たされる。


なんかいろいろと不安になってくる・・・。

いよいよ病室へ

14:30ごろ やっと病室に案内される。二人部屋のようだ。病室に入ると一気に入院の実感が高まる。

まずは心電図とりますねーといわれベッドに横になり、吸盤みたいなものをぺたぺたつけられる。速効で終わるかと思いきやなにやら看護師さんが不穏な動き。「あれ?あれ?」などといいながらおろおろしている。

え・・・まさか・・・心臓に異常が見つかったとか・・・?
気胸で入院したのに・・・まさかの心臓外科手術・・・?

などと思っていたら、


「・・・心電図の紙が切れました!」


_(┐「ε:)_ズコー


結局、復旧に15分くらいかかる。

もういろいろ不安になる。


主治医の説明〜最初の夜

そんなこんなで時間がつぶれて、主治医からの説明の時間となる。
手術の概要をちゃっちゃっと説明される。左肺のブラがあると思われる部分を部分切除する。加えて、弱っている部分については電気メスを使って「少し焼く」ことで強くする、という処置を適宜行う旨を説明される。同意書にサインしておしまい。

18時頃夕食。
まずい、薄味などと聞いていた病院食だが、普通においしい。入院5日間を通して、食事には結構満足していた。

手術を翌日に控えているため、この日の21時以降は絶食。ただし水は翌日11時まで飲むことがてきたので、ちびちびと飲んでいた。

その後は持ってきた本を読むなりして、21:00ごろ下剤を飲む。茶色い小さい錠剤2錠。これで翌朝の排便を促す。手術中の排便を避けるためだそうだ。

病院は静かだと、思っていた時期が私にもありました

消灯は21:00。早いなーと思うかもしれないが、私は普段22:00就寝なので、一時間寝る時間が早くなっただけ。むしろ「こういうときにゆっくり寝ておこう」などと考えて目を閉じた。


が、しかし、だ。


病院の夜は静かで薄暗くて怖いものかと思っていたら大間違いだった。

鳴り響く機械の警報音、ナースコール、一時間に一回くらい起きる隣の患者さん、看護師さんのばたばた歩く音…ものすごくうるさくて、ビックリした。
持参した耳栓を使ったものの、よく寝れなかった。



こうして入院一日目は、ゆっくりと、しかし非常に騒がしく過ぎていった。


「入院二日目~三日目」につづく。

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