仕事休んで気胸手術に行ってきた ―自然気胸入院記録その⑤:入院四日目

【はじめに】本エントリは私の個人的な入院・手術の記録です。当然ながら症状、病院の対応は一人一人異なることになると思います。体の調子が悪かったら本エントリ(や他ブログ)の内容をもとに判断するのではなく、専門医の判断を仰いでください。また治療についてもご自身が納得した上でその医療機関の方針に従ってください。

気胸入院記録シリーズ仕事休んで気胸手術に行ってきた ―自然気胸入院記録その④:入院三日目朝~の続き。

入院四日目

そろそろ退院が見えてきました。

引きつづき、管との戦い

退院が見えてきたといえども、とりあえず管痛い

管・・・これさえなければ・・・と思う。寝返りも、移動も、腕を満足に伸ばすこともできない。痛み止めが効いているときは良いが、そうでないとなんだか熱を持っているようでジンジンと痛む。

加えて、硬膜外麻酔の管がはいっている部分も若干痛み始める。なんというか、ちくちくすると言うか、背中にニキビができたような痛みだ。この麻酔効いてるかわからんしいったい何なんだよ・・・と言う気分になり、ちょっと落ち込む。

朝、採血。さいごの採血になりますように…、と祈る。

7:30ごろ回診。ドクターに「咳してみてー」と言われ、痛いのを我慢して一生懸命咳をする。「オッケーだねー」と言われる*1それは今日管抜けるってことですか!!!


7:30ごろ朝食。この頃になるとご飯が楽しみというより、食後に飲む痛み止めが楽しみで食事する感じになる。飲み薬のロキソプロフェンは確かに、効いている!という実感があった(それに比べて硬膜外麻酔・・・orz)。

9:00ごろレントゲン。今日は自分で歩いて行く。外来の患者さんと一緒に待つ。

ついに管抜ける!!!

レントゲン撮り終わって部屋に戻り、20分もたたない9:30すぎ、ドクターがきて「管抜くよー」

キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!


と思ったのもつかの間。ナースステーション隣の処置室のような薄暗い場所に連れて行かれる。
「え、なにすんの・・・?やっぱり管抜くの痛い?イタイの?麻酔するの?しないの?」と急に不安になる。

そんな私の不安をよそに、ドクターと看護士はちゃっちゃと準備を進めていく。

ベッドに寝かされ、まず硬膜外麻酔の管をぬく(これは痛くない)。次に管を身体に固定していたテープをはがされる。結構遠慮なくびりびりはがすので、これはこれで痛い。

そして次に痛み止めの注射2発うたれる。
あぁよかった痛み止め打つのね・・・と思ったら、この痛み止めがかなり痛かった。
脇腹上あたりの皮が薄い部分に打ったからかなのか、すごくいたい。チクッとしてギューッとされるような痛みだった。特に2発目は思わず顔をゆがめた。

注射は一瞬なので声を上げるほどの痛みではないのだが、針が苦手な私としては、生涯で3本の指に入る痛い注射だった・・・。


そしてついに管を抜く。
ドクターに「大きく息を吸って~はい止めて!!」といわれて息を止めたその間に管を抜き(ずるん!て感じ)、その穴をスキンステープラーで4発がしん!がしん!がしん!がしん!と縫合される。

息を止めていきんでるから、管を抜くのもスキンステープラーで縫合するのも、痛いのかどうかよくわからなかった。とりあえずこの管抜く処置に関しては、痛み止めの注射が一番痛かったぜ・・・。


まあちょっと痛いことはあったけど、とりあえず管が抜けてスッキリ!
管が入ってた場所は違和感があるけどもうそれほど痛くない!管があるとないとではあまりにも違いすぎる!世界の色が変わった!!!人生バラ色!!!


ポスト管の入院生活

抜管後、抗生物質の点滴を行う。点滴はあと一回、今日の夜だけだ。
管の傷口はちょっとじんしんとした痛みがでてきたが、管が入っていたときとは比べ物にならないので、無問題。

午後は痛みもだいぶ取れて本を読み続ける。ただし、管が抜けた午後、今度は座りつづけるのが辛くなってきた…管が抜けて余裕が出てきたところで、そろそろ入院には飽きたなーなどと思い始めた。

16:00すぎに暖かいタオルをもらい体拭き。腕を動かしても痛くない!
風呂に入れず体拭きで実感するのは、人間て臭いなと。一番汚れていたのは股間だった…


夕食後、20時過ぎ最後の抗生物質点滴終了!点滴の管も抜けた!これですべての管とおさらばだ!
この日はものすごく楽に、眠りにつくことができた。



「入院五日目、退院日」につづく。

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気胸とは編集

*1:咳をしたときにドレーンを観察することで、肺から空気が漏れていないかどうかわかるらしい。