カメラは「真実を写す機械」だと思っていた私(グルスキー展よかったなぁ)

【写真】カメラは「真実を写す機械」だと思っている人に言いたい5つのこと : 超音速備忘録

このエントリを読みまして。

「真実を写す」という言葉がウソなんです。
そうではなくて、目の前で起きている光学的な事象を二次元に一度化学や電子工学の力で写し取って、
それを撮影者の手によっていかに印象的なものに加工して他人に見せるかというプロセス。
これが「フォトグラフ」なのです。光の画。光画。画なんです。真実じゃない。ホンモノじゃない。
【写真】カメラは「真実を写す機械」だと思っている人に言いたい5つのこと : 超音速備忘録

ああうんうん。そうだよねえ。
実は私、最近まで写真とは「真を写す」ものだと認識していた。なるべく現実の世界をありのままにとらえて、ありのままに写真に写すことこそ価値のあることだと思っていた。

それが先日、アンドレア・グルスキー展に行ってきて、それは違うんだということに気づいた。

いわば「加工しまくり」のグルスキーの写真を見て、写真とは「真を写す」すなわち現実を切り取る、というものではなく、むしろ「絵画的なもの」、つまりある枠内に世界を創造ことなんだと、思った。


なんて言っても、私は写真とはなにか、絵画とはなにかがわかっているわけではない。しかし、写真とは「レンズを通して現実を写真紙のうえに写したもの」程度の認識からはなれることができてよかったなぁ、やっぱりグルスキー展よかったなぁ、と上のエントリを読んで再度思ったのでした。