初心者がちょっと高い万年筆を買いに行った Part 2

Part 1のつづき。KAKUNOを使ってきた私が、ちゃんとした万年筆*1がほしくてほしくてたまらなくなり、買いに行った記録。


初心者がちょっと高い万年筆を買いに行った Part1 - やすらか生活への)準備運動初心者がちょっと高い万年筆を買いに行った Part1 - やすらか生活への)準備運動


※Part 3にあたる続編書きました。ペン先交換する羽目に→
万年筆初心者がペンステーションに行って、ペン先交換してきた - やすらか生活への準備運動


とりあえず金ペンで、けれども金メッキが塗ってあるモノじゃなくて銀色のすっきりしたやつがほしい!ということで、まずは丸善丸の内本店に乗り込み、PILOTカスタムヘリテイジ91に目をつけるも、ペン先太さが選べず一時撤退。ここまででPart 1終了。

state 2: K.ITOYA

銀座まで足を伸ばして、K.ITOYAにいく。高級筆記具を主に扱う、銀座・伊東屋の別館?だ。

K.ITOYA | 銀座・伊東屋


店内の雰囲気が高級感にあふれていて、私のような庶民ははじき出されそうだった・・・。
ここでもカスタムヘリテイジ91のMとSMを試し書きさせてもらう*2


・・・はずだったのだが、なんとカスタムヘリテイジ91の在庫がないとのこと。
代わりに、と店員さんが出してきたのはカスタムヘリテイジ912のMとSM。まあ仕方ないか、同じ種類だからあまり変らないかな・・・などと思っていた私が甘かった。

カスタムヘリテイジ91と912では値段も倍*3だが、ペン先の大きさが違う。91は5号、912は10号だ。当然、ペン先の大きい方(10号)が紙に引っかかりにくくなり、書き心地もなめらかになる。

カスタムヘリテイジ912のMを試し書きしてみて、私にも一発で違いがわかった。

912なめらかすぎ。

やっちまった、と思った。912なんか試し書きするんじゃなかった。ほしくなってしまった。

ここで「912ください!」と言ってしまいそうになったけど、91と比較していないじゃないかと自分をなだめ、K.ITOYAをあとにした。

stage 3: 丸善日本橋店

今度は丸善日本橋店へ。そろそろ決めよう・・・。

地下1階の万年筆売り場、ここもまあ高級そうな雰囲気が漂ってますねえ。

店員さんにカスタムヘリテイジ91、912のMとSMの試し書きを頼む。もうエラボーはいいや。
店員さんは91と912を出すなり、「この二つでは値段もそうですが、書き味が全然違います。912のほうが圧倒的になめらかです」といっていた。高い方を売りたいのかなーと思いつつ、でもそうだろうなー912のほうがいいよなーなどと考えながら書き比べる。


・・・あれ。


・・・あれ?!


なんかカスタムヘリテイジ91のSMがめっちゃなめらかなんですけど。912じゃないよ、91だよ。
912のSMよりもよっぽどインクフローがよくてなめらか!つーか、なにこれ。丸善丸の内店で試し書きした91とは別物みたい。これが個体差というやつか・・・?!*4

912はペン先が大きい分たしかになめらかではある。しかし、91でも十分滑らかだ。そして91なら予算の許容範囲内(10,000円+税)だ*5


決めた(松岡修造)。


「カスタムヘリテイジ91のSMください」


ついに購入しました。うふふふふ*6

ついでにコンバータ(CON-70)と色彩雫の「月夜」と「深海」も購入した。


余は満足じゃ。


と思ったけど、まだ続いてしまいます。

万年筆初心者がペンステーションに行って、ペン先交換してきた - やすらか生活への準備運動万年筆初心者がペンステーションに行って、ペン先交換してきた - やすらか生活への準備運動

*1:ペン先に金を使った、いわゆる金ペンのことを指す

*2:この時点でペン先の候補をMとSMに絞ってしまったのが間違いだったと、あとでわかる

*3:パイロットの数字三桁万年筆の場合、三桁目が金額を表す。カスタム742は二万円、743だと三万円だ

*4:今思えば、個体差というか試し書き用ペンのペン先開き具合の差だったのかも

*5:これ重要

*6:のちにid:kyokucho1989さんと同じやつだとわかった。局長さんと同じなら間違いあるまい!