「手続き的に問題はない」けど「どう考える?」

公立中学教諭:のど自慢か、授業参観か…年休取り出演 - 毎日新聞

年休を取っており手続き的に問題はないが、埼玉の県立高校で今春、自分の子どもの入学式に参加するため職場の入学式を欠席した教諭の行動を巡り、賛否の議論が巻き起こったばかり。仕事と休暇について、今回はどう考える?

「問題はない」けど「どう考える?」、じゃねえよ。


記事にしている時点で問題視したい気持ちが丸見え。
1万歩譲って、「教師は聖職!!のど自慢なんてけしからん!生徒が大切じゃないのか!!!」といって批判するならわかる(私はそんな考え方は受け入れられないけれど)。しかしこの記事、「仕事と休暇」という観点から「どう考える?」といっているわけだ。それでいて「保護者が来校する大事な行事よりプライベートを優先するのは、教師の姿勢として疑問を抱かざるを得ない」というコメントを評論家のものとしてわざわざ引っ張ってきている。


仕事と休暇について、であれば本件は問題になるポイントはどこにもないだろう。
「教師が休んでのど自慢?!けしからん!」と思っているならそう書けばいいのに、「ぼ、僕らはむやみやたらに叩かないけど、みんな、どう思うかな?ねえ、有休は制度上問題ないけど、どう思うかなぁ?」と、冷静さと中立さを装いつつ誰かに叩かせたい気持ちがにじみ出ている、非常に不愉快な記事だ。