学習・教育はワンショットではないよな
学校教育の一場面について「間違っている/不適切だ」という議論は、それ自体必要なことだ。常に適切なことを、いやそもそも何が適切なのか、ということも追求していくべきだろうと思う。
しかし、ある場面において「誤った知識」が学習者に与えられることが、その人の学習・教育においてどのくらいのインパクトを持つのだろうか*1。
いままで常識と信じてきた知識がひっくり返される瞬間が、学習の醍醐味の一つであると私は思うし、そうであるならば我々が忌避すべきは、「誤った知識を教えられる」ことではなく「所与の知識を問いなおす、ひっくり返されるような経験がない」ことなのかもしれない。
とかくに教育は難しい。
*1:「持つのだろうか、いや、持たない」というよりも、持つのかどうかよくわからない、という意味で