JKソックス丈奇譚
私、最近すごく気になっていることがある。
それは(主に)女子高生が制服着用時にはいている、短いソックスだ。そして、短いソックスをはいているJKを見て思うわけです、よくまあソックスの長さ変るなあと。ルーズだったり、紺ソになったりニーハイが流行ったり・・・上下に忙しいなあと。
というわけで、自分が学生だった頃を思い出しつつ、JKソックスについて思いをめぐらせようといまこのエントリを書いている(ちなみに私は1980年代後半の生まれで、現在20代後半。90年代に小学校を卒業し、2000年代に中学・高校を卒業している)。
短いソックス(ショート丈ソックス、というのか・・・?)は地元(関東圏)でも東京でもかなりよく見るし、すでに女子高生の間で多数派になっているのではと思うほど。最近の若い女性のファッションとして短いソックスが流行っているらしいけど、その流行が制服着用時の女子高生にまで浸透したということだろうか。
【女性向け】可愛く履きこなしたい!ショート丈ソックスのコーディネート♥ - NAVER まとめ
知恵袋でもいくつか質問見つけた。
最近、女子高生で短めのソックスを履いている人が多いですが、短めの靴... - Yahoo!知恵袋
最近よく見る紺ハイソックスをずり下げて履くJKは理解に苦しみます。く... - Yahoo!知恵袋
援交してよかったと思ってます。学校でずっといじめられまし... - Yahoo!知恵袋
ルーズソックスと私の中学~高校時代
私の前期青春時代は、ルーズソックス流行の最後期だったのだと思う。
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ルーズソックスが最も流行した時期はポスト団塊ジュニアが高校生だった1993年から1998年くらいである
ルーズソックス - Wikipedia
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足首付近をたるませて履くソックス。制服にルーズソックスの組み合わせが女子高生を席巻した。最近はさらにだぶつきが増し、ゴムなしで長さ50cmほど、ブーツに見まがうようなスーパールーズに移行しつつある。
"ルーズソックス[新語流行語]", 情報・知識 imidas, JapanKnowledge, http://japanknowledge.com, (参照 2014-09-08)
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ソックスのゴムを抜いただけの「ヅルヅルだぶだぶ靴下」が女子高校生の間で一大ブームに。女性の太い足を隠したいという深層心理を見事に突いた。
"ルーズソックス[流行語大賞1996]", 現代用語の基礎知識, JapanKnowledge, http://japanknowledge.com, (参照 2014-09-08)
私が中学校に入学したのは1990年代後半だった。
3年生のちょっと怖いお姉さんたちはスカートを短くして、ルーズソックスを履いていた。ちょっとスカートが短い1年生の女子を見つけると、昼休みに教室までお説教に来ていた。
1年生の女子も、後期(12月くらい?)からおそるおそる「ルーズデビュー」する子が出てきた記憶がある。あの頃はルーズソックスがイケてる女子の象徴だった。「ルーズ」を履く勇気のない子は紺のハイソックス、白の短いソックスは「ダサい子」が履くもので、白の長いソックスは高校入試の面接の時くらいしか履いている子を見たことない。
このときは
- ルーズもそれなりにボリュームと長さがあるやつがいい
- ルーズでなければ紺ソ
- 短いソックス、特に白の短いソックスとかありえない!!
という風潮だったと思う*1。
しかし短いソックスが全面的に否定されていたわけではない。というのも、「スニーカーソックス(くるぶしソックス)」はこの頃から流行はじめていたからだ。いや、流行の開始が90年代再後半だったかどうかは分からないが、私が中学に入学して少したった頃から、「男はくるぶしソックス、女子も体育の時はルーズかくるぶしソックス」が主流になっていった。
かといって、制服着用時にまでくるぶしソックスを履く女子はいなかったけれども。
高校に進学しても、イケてる女子の主流はルーズソックスだった。先輩も1年生も一定数のルーズソックス着用者がいた*2。しかし、この頃(2003~4年ごろ?)から、ルーズソックスブームの終焉を感じるようになった。校内でも街中でも、だんだんとルーズの人が減っていくのが眼に見えて分かった。
高校三年生になったときには、主流は紺ソ(膝下丈)になっていた。ルーズソックスを履いている人もいたが、明らかに少数派になっていた。
ルーズソックスに目が慣れていた私は、まわりの女子生徒が次々と紺ソになっていくにつれて、「なんか脚の太さが変った気がするなあ」などと感じていた(私は何を言っているんだ違う脚ばかりみてたわけじゃn)。
紺ソ~ニーハイ
大学に進学したあとは日常的に女子高生のソックス丈を見ることはなくなった*3が、ルーズソックスが絶滅危惧種リスト入りしたのはよくわかった。ゼロ年代後半は、2000円札とルーズ履いたJKが珍しいものの代名詞だった(ウソ)。
ルーズに代わって女子高生が履いていたのは紺のハイソックス、紺ソだ。ゼロ年代後半から10年代前半は(いわゆる「清楚風」がいいという流れも相まって?)紺ソ全盛期だったと思う。
そう思っていたところ、2010年ごろからルーズソックスが、最近のデング熱よろしく、微妙な復活を遂げはじめていた。
私が見る限りいわゆる「ケバケバギャル系」の女子高生の一部が、ルーズソックスを再び履き始めていた。これはルーズソックス再ブームあるか・・・!と思ったものの、現時点までで大きな流行になっているとは言いがたい。
かと思っていたら(2000年代以降は忙しいな)今度はソックス丈が長くなり始めた。ニーハイソックス、ニーハイ*4の(これまた微妙な)流行である。
膝上まであるやや長めのハイソックスを指すことが多いが、ハイソックス全般を総称していうこともある。2006年春夏コレクションで、プラダやドルチェ&ガッバーナなどの有名ブランドが、ミニドレスやミニスカート、ショートパンツなどに組み合わせていたことからブームを呼び、いまではすっかり定着した。
"ニーハイソックス[ファッション]", 現代用語の基礎知識, JapanKnowledge, http://japanknowledge.com, (参照 2014-09-08)
へええぇープラダがねえ。
まあニーハイは絶対領域がいいよねえ絶対領域(だから私は何を言っていr)
ミニスカートとオーバーニーソックスの境目にわずかに見える素肌の太ももの部分。おたく文化の流れをくむ俗語で、萌え属性の代表格として、おたくの心理に絶対的な効力を示すといわれる。「
"絶対領域[イミダス編 文化・スポーツ]", 情報・知識 imidas, JapanKnowledge, http://japanknowledge.com, (参照 2014-09-08)
なお、デジタル大辞泉にも「絶対領域」の項目があるんだよ知ってた?
《若者言葉》ショートパンツ・ミニスカートと、ひざ上までの長さのあるソックス(サイハイソックス)との間から露出する太ももの部分。
"ぜったい‐りょういき【絶対領域】", デジタル大辞泉, JapanKnowledge, http://japanknowledge.com, (参照 2014-09-08)
私の感覚では、一般の女子高生が制服着用時にニーハイソックスを履くようになったのは10年代以降だと思っている。
「絶対領域」という概念と共に高校生の間でも主流になるかと思ったが、一般のファッションシーンと同様、定着せず一時的なブームで収束に向かっている感がある*5。
そしてショート丈ソックスへ
ニーハイの一時的な流行と時をほぼ同じくして、私は紺ソの丈の異変に気がついた(なんどもいうけど別にじろじろみてるわけじゃn)。
地元の女子高生の紺ソ、、、なんか、、、丈が短くなってきているのだ。
長い紺ソがずり落ちているわけではない。なんか、短いのだ、そもそも。
地元の高校では短いソックスが流行っているのか・・・ちょっとダサいな・・・と思っていた。これが2011年頃だ。
2012年、地元の高校以外の女子高生で、短いソックスをはいている人をちらほら見かけるようになった。あれ・・・?もしかして一部で流行っているの・・・?
と思っていたら2013年、街中の若い女性が、短いソックスはき出しているではないか。しかもちょっとダサかった短い紺ソではなく、なんかちょっとおしゃれっぽくフリフリとかついているぞ!*6
これがどうも先に挙げた「ショート丈ソックス」というもので、最近の流行らしい。
【女性向け】可愛く履きこなしたい!ショート丈ソックスのコーディネート♥ - NAVER まとめ
そして、今夏である。長い紺ソより涼しいのだろう、ショート丈ソックスを制服着用時に履く女子高生が街にあふれている。一方、紺ソをはいている女子高生が絶滅危惧種リスト入りレベルに少なくなったように感じる。
ショート丈ソックスは、一時的に流行っていることに加え夏暑いから着用者が多いのか、それとも昨今の流行が定着し秋以降も着用者は減らないのか。これからの季節、注目していきたいと思っていることだ(視線は気をつけよう)。
90年代~00年代のルーズソックス流行終焉は緩やかに進んでいった気がしたが、ここ数年の紺ソ隆盛~ニーハイ流行~ショート丈ソックス流行の忙しさはすごい。
なにがいいとか、なにがおしゃれとか、もうホントよく分からないよね。
ダサさかわいさ、時代はめぐる
90年代後半には明らかに「ダサいもの」とされていたショート丈ソックスが、今や主流の「かわいい」アイテムになってしまった(しかも色は白じゃないか!!!)。これからも、かつてはダサいと思われていたものがちょっと形を変えてカワイイものになったり、今オシャレなものとしてもてはやされているものがダサいものになったり、していくんだろうなぁと思う。
また、ニーハイという丈の長いソックスが流行りはじめたかと思ったら、真逆の超短ソックスが流行っていることがおもしろい。というのも、ソックスの長さは女子高生たちにとって「脚の長さ・太さ」をごまかしたり、よりよく見せるためのアイテムであり、ある時代に「こういうソックスが(脚を長く見せる/細く見せるために)いい!」となれば、一定期間それが持続するものと思ったからだ。ニーハイでそうした効果(脚を長く見せる/細く見せる)がうまく得られなかったのかも知れないなあ。
などとまあぐちぐち自分的JKソックス丈史を書いてみたが、ファッション論や時代論的に考察するつもりもなければ、する能力もない。ただ見て不思議がって、そして見過ぎてキモがられないようにすることしかできない。
どなたかJKソックス丈の変遷についてお詳しい方がいらっしゃいましたらぜひ!いろいろご教示を!!!
ちなみに、私は昨今のショート丈ソックス、あまり好きじゃあありません。ほどよい太さ(?)のルーズソックスか、長め、しかし膝下の紺ソがいいなぁ・・・と思うにつけ、青春時代に思う存分目に焼き付けたソックス丈の影響は大きいなあと感じ入っているのであります。
*1:このエントリ全体に言えるんだけど、風潮云々については全部私の主観だからね・・・。JKソックス史に詳しい人教えてくだささい
*2:高校ではルーズソックスを履いていたり、スカートの短い1年生に先輩がオラオラするようなアホなことはなかった。また、校則が緩い学校だったため、ルーズもミニスカートもおとがめなしだった
*3:まあ街中でみてまs
*4:ニーソックス、ニーソともいう、というかこっちの方が正しい?とかいう話もあるが、私はニーハイという呼び名の用がなぜかなじみ深いのでこちらで呼ぶ
*5:何度も言うけど、私にとっての「感がある」なので。ファッションに詳しい人教えて下さい
*6:それでもダサいと思うけど