習慣をキープさせるためにはなにも考えないのがいい

以下のエントリを読んだ。

「習慣をキープするための6つのコツ」を今のうちに知っておく。 - 僭越ながら

私も今年のテーマを習慣の追加にしているところだけど、やっぱり習慣をキープするというのはかなり難しい課題だよなあとつくづく思う。

ついついサボっちゃってそのままやらなくなったり、「さあやるぞ!」と思っても慣れない行動だから一歩目が踏み出せなかったり・・・。

んで、習慣づけについていろいろ考え、今のところ私としては「習慣をキープさせるためには、何も考えないのがいい」と思っている。


習慣づけは徹底的に意識しないことが大切

「習慣づけ」をしていると、たとえば以下のような余計な考えがわいてくることが往々にしてある。

  • 「さあ今日も○○(習慣にしたいこと)するぞ!」
  • 「今日はまだ○○してなかった。いつやろう?」
  • 「あ、○○する時間だ。んーもうちょいあとでやろう」
  • 「○○はいいんだけどちょっと面倒なんだよなー」
  • 「あー今日○○できなかった・・・一日空いちゃった・・・」



やめよう、そんな考えやめよう。


そもそも習慣とは日常生活の中に溶け込んだ行動で、それほど意識せずに続けていくような行動だろう。
その習慣のために、どうして無駄な思考リソースを費やすのか。そんな無駄な思考はストレスにしかならない。

私は上のような思考にとらわれて習慣づけがうまくいっていなかったが、習慣を追加していくためにいくつか工夫をしてみた。のでご紹介。


習慣をタスク登録/リマインダ登録

まず、追加したい習慣をタスクとして認識する。もしくは忘れちゃ行けない行動としてリマインダを設定する
すなわちタスクリストを見たら/リマインダが来たら、やらなければならないタスクとして習慣を位置づける

たとえば私はToodledoというタスク管理サービスを利用している。
その中に追加したいと思っていた習慣、「音読」を入力している。

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「I=20:30-22:00」というのはToodledoの設定のひとつ「コンテクスト」で、私はこれによって複数のタスクを、やるべき時間ごとに分類している(この辺はクラウド時代のタスク管理の技術―驚くほど仕事が片付いてしまう!を参考にした)。


加えて、リマインダを登録している。
21:00になるとリマインダアプリDueから


Toodledo開けやボケェ!


と通知が来るようになっている(言葉づかいは誇張しました・・・)。

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このリマインダにはURLスキームがついていて、この「Toodledoをチェックしなさい」という通知を押すと、自動的にToodledoが開くようになっている。

そしてToodledoを開くと、私の眼には「I=20:30-22:00」のコンテクストで未完了の「音読」というタスク(習慣)が飛び込んでくる。

  • 「さあ今日も○○(習慣にしたいこと)するぞ!」
  • 「今日はまだ○○してなかった。いつやろう?」

などとは考えていない。最初に新たな習慣をいつやるかを決め、タスク登録し、その時間に通知が来るように設定しておく。あとは何も考えず通知に反応し、それに従うまでだ。

通知に従え、すぐやれ

何も考えない方が良いとはいったものの、ひとつの行動原則は絶対必要だ。


それは「通知に従い、すぐやる」こと。

  • 「あ、○○する時間だ。んーもうちょいあとでやろう」

などという考えがわき上がってくる前に、通知に従い、行動を起こす。

私は21:00に「Toodledoを開け」というリマインダの通知が来て、それに従いToodledoを開く(というか通知を押せば勝手に開く)。そして「音読」というタスクを見たら何も考えず、音読用の英文を取り出し、音読する。

これで、習慣化したい行動を、余計なことを考える前に完了することが出来る。

ただ、音読という(私にとって)数分で終わる習慣だからこういった仕組みでもいいけれども、一方もう少し複雑で時間がかかる習慣ならば、その習慣自体をリマインダに設定する必要があるかも知れない。

最初の目標立てと振り返りだけは意識しよう

「習慣づけは徹底的に意識しないことが大切」などと口走ったがちょっぴり訂正する。

上のようにタスク登録&リマインダによって日々淡々と「習慣」をこなしていくべきだと私は考えるが、「最初の目標立て」と「振り返り」だけは意識しておこなった方が良いと思うし私はそうしている。

目標立て

まず「目標立て」だ。
前のエントリでは、

大きな目標を立てるのではなく(立てるだけではなく)、生活の中に「あたりまえとなる習慣」を追加する、もしくは望ましくない習慣を取り除く。
目標をベースにしすぎるとするとどうしても「目標のために!」となるが、日々の習慣をベースにすれば、当たり前の毎日を過ごすことで知らぬ間に目標達成に向かう、という状況を作ることができるかもしれない。
2013年追加できた習慣と、2014年の習慣づけ - 準備運動

と書いた。
どう自分を変化させたいのか。どういう生活を実現したいのか。まずはこのことを考えた上で目標をたて、それに必要な日々の習慣を生活に追加していく。

この目標立ては無意識にやるわけにもいかないので、きちんと考えて設定する必要がある。しかし追加したあとは、前述の通り粛々と淡々とタスクをこなすのみだ。

振り返り

淡々とタスクをこなす中でも、月一回くらいはその習慣の実施状況を確かめておくのがいいだろう。
なぜなら、ある程度の期間ごとに習慣を確認しないと、それがきちんと定着しているのか否かがわからなくなるからだ。

毎日ちゃんとこなしているようで、実はやり方が適当になっていた、「やった」というアリバイ作りにしかなっていなかった・・・など、好ましくない状況になることもあるだろう。そうした場合はこのタイミングで改善する。

この振り返り作業も、意識的におこなわなければならないだろう。

なるべく習慣について「考えない」時間を長くする

以上のように習慣行動の前後に意識的なフェーズを入れる理由も、習慣の実行フェーズでその実施に対してあまり考えなくするためだ。
だんだんと習慣に対して余計な考えやもやもやがなくなってきたとき、その時が「習慣づけ」コンプリートの時なんだろう。


そしてその追加された習慣を続けた先に、「こうなりたい」と思う自分/生活の実現が待っている(と信じている。信じたい。信じていいでしょ・・・?)。



なお、先にも書いたが私のタスク管理は

クラウド時代のタスク管理の技術―驚くほど仕事が片付いてしまう!

クラウド時代のタスク管理の技術―驚くほど仕事が片付いてしまう!

に大部分を依存している。というかこれ教典です。


今週のお題「2014年プライベートでやりたいこと」、それは「習慣ベースによる生活改善」です。
2013年追加できた習慣と、2014年の習慣づけ - 準備運動