初心者がちょっと高い万年筆を買いに行った Part1
寝る前のノート書き、いつも使っていたのはPILOTのエントリーモデル万年筆、KAKUNOだった(ノートはLIFEのNOBLE NOTE SECTION)。
万年筆 カクノ | 筆記具 | 万年筆 | 万年筆 | 製品情報 | PILOT
最近はKAKUNOも私の書き方にしっかりなじんできたようで、とても気持ちのいい書き味になってきた。
「あぁ、1000円の万年筆でもこんなに気持ちよく書けるんだなあ」としみじみしていたのだが、だんだんと「もっとイイ、ちゃんとした万年筆はどんな書き味なんだろう・・・」という気持ちがわいてきた。
そんな気持ちを一度持ってしまったのがいけなかった。万年筆(ペン先が金のやつ)がほしくてほしくて、たまらなくなった。ここ2〜3週間は毎日のようにPILOTやセーラーなど万年筆メーカーのウェブページを眺め、一日おきに文具店で万年筆ショーケースを眺めていた*1。
こういう気持ちの盛り上がりは一時的なモノで、あまり勢いで買わない方がいいぞ、後悔するぞ・・・と思いつつも、
もう我慢できない!!!!
ということで、東京まで足を伸ばして、万年筆を買いに行くことにした。
stage0: 目当ては「金色」じゃないやつ
まずはウェブページやカタログで「だいたいこんなのがほしい」という目星をつける。いくら書き味が良くたって、デザインが気に入らなきゃしょうがねえ。
いろいろと見ていくうちに、ひとつの軸が決まった。
「金色じゃないやつ」がほしい。
いわゆるthe 万年筆なのはペン先が金色のモノだろう。
たとえばこういうやつ。
ジャスタス95 | 筆記具 | 万年筆 | 製品情報 | PILOT
でも、金色はなんだかぴかぴかしすぎてイヤだ。もっと落ち着いた感じのものがいい。
ということで、ペン先がシルバーのモノを選ぶことに決めた(ただしペン先は金が使われている、いわゆる金ペンであることは必須)。
軸は無難に黒で、選びやすそうな国産メーカーから選ぶことにした。予算は、1万円〜1万5千円。
stage1: 丸善丸の内本店
東京駅の丸の内北口出てすぐ、丸の内OAZO内にある店舗だ。
さっそく4階の文具売り場で万年筆を物色する。stage 0で決めた条件に基づいて探すといくつか候補があったが、そのなかで惹かれたのがPILOTのカスタムヘリテイジ912、カスタムヘリテイジ91、エラボーの3つだ。
が、カスタムヘリテイジ912は2万円なので、除外。エラボー樹脂軸は18000円だけど・・・まあ候補ということで。
これ以上考えても迷うだけだ。決めた。松岡修造は外食のメニューは3秒で決めるんだそうだ。私も見習おう。
ということでカスタムヘリテイジ91を第一候補に、次はペン先の太さ選びにかかる。
カスタムヘリテイジ91のFM(細中字)、M(中字)、SM(中字・軟)、およびエラボーのMを試し書き。
91のFM→M→SM→エラボーのMと試すごとに、柔らかさが増していくことがわかる。
迷う。
私は松岡修造にはなれない。
万年筆の用途は完全プライベートのノートテイキングであって、それほど長文を書くわけじゃない。FMやMのほうが無難で可読性が高い文字をしっかり書ける。しかし、人に見せる文字を書くわけではないし、SMやエラボーの柔らかいぬるぬるとした書き味も捨てがたい。
とりあえず迷って丸善丸の内店をあとにした。ちょっとアタマ冷やそう・・・。
Part 2へつづく。
そのまた続編。
*1:きっと怪しい人だっただろう