今年の目標「Toodledoでタスク管理」の現状報告

以下のエントリで、2015年こそはToodledo(タスク管理ウェブサービス)でタスク管理継続するぞ!と宣言しました。



仕事始めから1週間経ち、ちゃんとToodledoでのタスク管理がうまくいっているのかどうか、検証・報告したいと思います。1週間で何が分かる!という感じですが、はじめがダメなら、そのあともうまくいくはずないので(それと、1週間ならうまくいってるはずだから、気持ちよくレビューできるというヨコシマは気持ちもあります・・・)。

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99.9%と0.1%を探して、神保町に行く

もうだいぶ前になりますが下記のブログエントリを読みました。

このエントリはチェコ好きさん(id:aniram-czech*1が、「好き」「嫌い」を超えた「審美眼を大切にする」という芸術鑑賞法についてかかれたものです。

エントリの本筋とはあまり(全然?)関係ないのですが、以下の部分を読んで(芸術ではなく)読書・探書について思ったことがあるので今日はその話をしたいと思います。

以下の部分とはこれです。

いいですか、人生における美術館めぐり、遺跡巡り、読書などの99.9%は無駄骨です。でも、残りの0.1%のために、あなたはこの世界を目を凝らして見つめる必要があります。美術館や映画館に行き、小説を読む必要があります。少々根気がいるでしょう。しかし、「あなたのためだけに作られた作品」は、この世界に必ずあります。どうか生涯をかけて、死ぬまでにそれを見つけ出してください。世界のどこかで、その作品はあなたのことをじっと待っています。
「好き」「嫌い」をこえた芸術鑑賞法があるとしたら - (チェコ好き)の日記

読書の99.9%は無駄骨と言い切り、しかしそれでも残り0.1%のために世界に目を凝らす必要があると説く。ハッとさせられつつも、希望がわいてきそうなそんな文章です。

そして先日東京・神保町に行った時、同じようにハッとさせられつつも、希望がわいてきたことを思い出しました。

神保町へ行こう

私は本を読むのが好きです。そして外に出ること、人混みのなかに飛び込んでいくことが、比較的苦手です。そうするとどうなるか、自分の時間の多くを、自分の部屋で本を読むことに費やします。読む本が手もとになくなったときは、比較的人が少ない時間帯に本屋に行きささっと棚を眺めて欲しい本を買うことになります。

これでも十分楽しいです。ひとりで黙って本を読んでいるだけですが、私は楽しいなあと思いながら過ごしています。しかしだんだん、気分が乗らなくなってくるのです。なんというか、読んでいる本のおもしろさが感じられなくなってくるのです。自分が何で本を読んでいるのか分からなくなってくるというか、視野が狭まってくる恐ろしさを感じるというか。とにかく、狭い自室の少ない蔵書のなかにいるのが耐えられなくなるときが来ます。

そういうときはちょっと脚を伸ばして大型書店に行くと、すこしすっきりします(混んでいてもこのときは我慢します)。おそらく、広い空間にたくさんの本があるのをみると、自分の可能性すら広がったような感覚になるからだと思っています*2

さて、この「大型書店来訪によるうんざり気分発散法」をより発展させるため、先日東京の神保町に行ってきました。働き始めてからなかなか神保町まで遠出する機会がなく、久しぶりの上陸です。

神保町といえば世界最大級の古書店街です。さまざまなジャンルを扱った数多の古書店があり、同時にいくつかのカラーの違う新刊大型書店が存在し、しかもカレー屋さんや喫茶店などが充実している、訪れて楽しい街です。そんな神保町を、一日かけて練り歩いてきました。


その結果、自宅近くの大型書店に行ったときとは比べものにならないほどのエネルギーがわき上がってくるのを感じたのです。
なんでしょうか、無限とも思える、しかも自宅近くの新刊書店には絶対おかれていないであろう種類の本が、自分の目の前にある。こんな世界があるのか!世界はこんなに広かったのか*3!という衝撃。世の中にはこんなおもしろい本があるのか!という感動。そして神保町特有の「本を読みたくさせる雰囲気」を胸一杯に吸いこむと、すぐさま本を取り出して、その場で読みふけりたくなりました。

99.9%も0.1%もそこにある!という感覚

神保町で私が感じた衝撃と感動はひとことでいえば、99.9%も、0.1%もそこにあるんだ!0.1%を探す自分を受け入れてもらえるんだ!という安心感なのではないかと思いました。

たとえ読書の99.9%が無駄骨であっても、0.1%の「自分だけの本」があるのであれば、それは素晴らしいことだと、そしてそれを探すことも素晴らしいことだと思います(思いたいです)。先に自室にこもって本を読んでいると気分が乗らなくなってくると書きました、それは「ここで本を読んでいるだけでは0.1%に出会えっこない」というような不安を感じるからではないかと思います。

神保町に行くと、今の自分の尺度からすれば無限とも思えるような、しかも自分が観たこともないような本が並んでいます。そうするとこういう気分になります、ここにある本の99.9%は自分が読まない・読めない本かも知れない、でもここになら自分のための0.1%の本があるんじゃないか、いやきっとあるはずだ!と。そして先に書いた神保町特有の「本を読みたくさせる雰囲気」によって、その0.1%を追い求め続けていいんだ、その一見無駄に見える探書・読書はすばらしいんだ、と自分を肯定されたような気持ちにすらなります。

非常に大げさな言葉を使えば、99.9%も0.1%もある神保町に、世界に抱きしめられているような、そんな気分になります。だから、神保町に行くとやすらかになり、しかし希望やエネルギーもわいてくるのではないでしょうか。


また行こう、神保町

今回は学生時代以来、数年ぶりの神保町上陸でした。久しぶりであったために、上記のような感動や衝撃を感じたのかも知れません。

神保町に通い慣れた方々からすれば私はおそらく「神保町の歩き方を知らない初心者」でしかないでしょうし、神保町について全然分かっていない人間でしょう。それでも、今後神保町をよりよく知っていったとしても、今回感じた感動や衝撃は、形を変えつつも感じ続けられるんじゃないかと思います。

こういった気分をまた味わうために、ちょくちょく神保町には行きたいと思います(時間かかるけど・・・)。


神保町公式ガイド Vol.5 (メディアパルムック)

神保町公式ガイド Vol.5 (メディアパルムック)


はじめての神保町

はじめての神保町

*1:大好きなブロガーさんのおひとりです

*2:良い勘違いだと思っています

*3:という認識もまた、井の中の蛙的かも知れませんが

2015年目標:私は今年なにをしたいのか

あけましておめでとうございます。
今年もゆるくブログを書いていきたいと思います、よろしくお願いします。

さて、私はもともと「新年だ!新しいコトするぞ!」みたいな気合いの入れ方はしない人間です。しかしそれでも年明けというのはなんとなく新たな気分になり、目標をたててがんばろう、という気持ちになることは確かです。今回はそんな気持ちでたてた私の2015年の目標4個を(公開できる範囲で)紹介したいと思います。一年後、達成度チェックをこのブログでできたらいいなと思っています。

1. めざせ年30本の本紹介記事!

「このブログは自分の好きなこと書いているだけだからね!」といいつつ、読んで下さっている方が少しでもいらっしゃるのであれば、「読んでよかった」と思ってもらえるようなことを書きたいとここ最近は思い始めました*1。同時に、「自分が感じたこと、いいと思ったモノを言葉にすることでアウトプットの訓練とする、願わくばその紹介が誰か他の人にとっても有益なモノとなるようにする」ということを本ブログの軸(の一つ)としたいと思っています。そこで「イイと思ったモノを言葉にすることでアウトプットの訓練」をするために本の紹介記事(読んだ本の感想)を定期的に書いていくことにしました(昨年も書いたと言えば書きましたが、ひきつづき書き続けていこう!という意識、および他の人に紹介するという意識をより強く持つ、ということです)。

目標としては年30本の紹介記事をアップすること、としました。100本書きます!と宣言したくなりますが、無理したら続かないことが眼に見えているので・・・。


2. 英語の勉強をする

学生時代から語学が好きだったものの、いまいちものにならない英語。
仕事でも英語でのコミュニケーションが求められることが多くなってきたこともあり、ここらで時間をかけて、ある程度自信を持てるレベルまで学習しよう!と決意しました。受験機会を確保できればですが、目安としてTOEIC900点以上を目標にしています*2


3. ライフログを残す(特にDayOneでの日記を習慣化する)

睡眠時間・行った場所・支出・食事・カロリー・体重・・・記録しておくといいよ!といわれるものは数多くありますが、現時点でかろうじてログを残すことができているのは最初の三つです。しかし、これら三つを見返してみても正直あまり楽しくないのです。どうしてかと考えてみるとそれは、

  • そのとき何をしていたのか
  • そのときどう感じていたのか

が睡眠時間・行った場所・支出というログだけでは十分によみがえってこないからだと思いました。
そこで今年からはDayOneという日記アプリを使い、毎日5行程度の事実+気持ちを書き記していくことにしました。この日記と今までも付けてきた睡眠時間・行った場所・支出ログをどうまとめ、どうレビューするのかは考えなければなりませんが、1年間貯まった日記を読み返すのが、今から楽しみですグフフっ♪*`艸´)

Day One (日誌 / 日記)

Day One (日誌 / 日記)

  • Bloom Built, LLC
  • ライフスタイル
  • ¥500


4. 今年こそToodledoでタスク管理する

数年前、佐々木正悟さんのクラウド時代のタスク管理の技術―驚くほど仕事が片付いてしまう!を読んで感化され、Toodledoを使ったタスク管理システムを構築しました。しかしそのシステムはあっさりと崩壊し、現在もToodledoを使ってはいるモノの、単なるタスクリストに成り下がっています*3
昨年後半、タスクを忘れたりやり損ねたりしたケースが数件発生し、あらためて適切なタスク管理体制を整えなければならいと感じました*4。といっても前回と同じやり方では再びあっさりと崩壊するでしょう。前回失敗した要因は、仕事のタスクも、プライベートのタスクも一気にぜーんぶ管理してやる!と意気込みすぎたことだと認識しています。まずは仕事のタスクにのみ絞り、少しずつ「やらなければならないことはToodledoをみればわかる」という状態にしたいと思います。

なお、上記の本の中でToodledoを推しまくっていた佐々木正悟さんですが、彼のタスク管理の考え方は変化していて、今はTaskchute2というツールを中心としたタスク管理をおすすめしているようです。私もTaskchute2に手を出したくなりましたが、作り込まれている感が強く取っつきにくい、慣れるまで時間がかかりそう*5といった理由から、引き続きToodledoを利用することにしました。


Toodledo : Sign in



TaskChute.net


2015年もやすらかに過ごしましょう

目標を立ててみましたが、目標に縛られてあくせくと生活するようなことはしたくありません。左記に上げた4つの目標はあくまでもやすらかに、かつ楽しく充実した2015年を過ごすための手段として、たてたモノです。


今年もやすらかに過ごしましょう!





・・・とりあえず、3日は続いたぞ・・・ここからだ・・・!

*1:少なくとも「このブログのせいで自分の貴重な人生の時間を無駄にした」とののしられない程度に・・・

*2:TOEICよりもTOEFLでしょ!という声も聞きますが、TOEFLのほうが受験料高そうですし、個人的な数値目標とするだけであればTOEICで十分かと思いました

*3:それだけでも十分かも知れないけど、Toodledoをもう少しうまく使えば、もう少し仕事に対するストレスが減るのではないかと思っています

*4:やるべきことを忘れないようにするため、という意味もありますがより重要なのは、やるべきことを忘れないように!という部分にエネルギーを割かなくてもいいようにすることです

*5:慣れたら手放せなくなる!といわれますが、そこまでしてTaskchute2を利用するモチベーションは現時点ではありません

2014年振り返り:私はなにを読み、なにを気に入ったのか

2014年はあとちょっとで終わってしまいます。

そこで今回は、本ブログの「読書」カテゴリにあるエントリを掘り起こし、私は今年どんなことが気になって、どんなことにはまったのかをちょっと振り返ってみたいと思います。ブログタイトルが『やすらかLIBRARY』ということもあり*1読書ログが中心の本ブログですので、読んだ本を通して今年を、今年の自分を振り返ってみるというのがよいのではと思いました。

それではいきましょう。

レトリックで震える


【読書】飾りじゃないのよレトリックは/ 『レトリック感覚』・『レトリック認識』 - やすらかLIBRARY

2014年当初はレトリック論にはまっていた感があります。うえのエントリで紹介した本の他にも
【読んだ】自分のキモチ、伝えたい・・・/『語感トレーニング』・『日本語の「語感」練習帖』 - やすらかLIBRARYこれもレトリックに関する本でした。
すなわち、レトリックとは言語使用における「余計なモノ/飾り」ではなく、世界をより正確に認識し切り取るための表現形式なんだ!そのことに気づいたきっかけの本であり、自らの言語使用により意識的になれた本です。

また、ブログで紹介し損ねてしまいましたが、以下の2冊もレトリックを学ぶうえでよい本だと思いました。

日本語のレトリック―文章表現の技法 (岩波ジュニア新書)

レトリックのすすめ


マンガ再発見

私は中学生になって以来、マンガをほとんど読まなくなってしまいました。ところが2014年、なぜかマンガをよく読むようになり、そして今までマンガを読んでこなかったことを後悔するようになりました。
なかでもよかったのは、以下のエントリで紹介した志乃ちゃんは自分の名前が言えないです。


【読んだ】ここにいるのは「私たち」そのものです/『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』 - やすらかLIBRARY


吃音の志乃ちゃんが主人公のマンガですが、決して「吃音の少女が頑張る感動物語!」というわけではありません。志乃ちゃんの苦しみや葛藤を描きながらも、誰もが何らかのかたちで持っているコンプレックスの存在、そしてそれを「乗り越える/解決する」のではなく「肯定する/受け入れる」というかたちで表現したマンガだと思います。

また、以下のエントリで紹介した君は淫らな僕の女王 (ヤングジャンプコミックス)もよかったです。


【読んだ】自制心を失った女子高生は、こうなってあんなことしちゃう/『君は淫らな僕の女王』 - やすらかLIBRARY

ちょっと(どころじゃないけど)エッチな内容でこれR指定かけなくていいのか!!と思ってしまうマンガですが、主人公とストーリーのぶっ飛び具合につきあっていると、今年あったイヤなことなんて忘れちゃいます。忘年用マンガとしておすすめします!

アニメという表現手法

マンガと同様、私はアニメも中学生以降まったく観なくなってしまいました。アニメブームなどは自分とは関係ないモノ、アニメとは自分が観るべきモノじゃないとすら思っていました。しかし2014年です。Chromecastを手に入れたこともあり、アニメをよく見るようになりました(といっても本数としてはそんなに多くないのですが・・・)。


アニメーション初心者が気に入った、アニメーション3作品 - やすらかLIBRARY


短編アニメを中心に観ていましたが、新海誠作品がすべて観られる環境にあったため、ひとり新海誠映画祭を開催しました。


【観た・読んだ】私は『秒速5センチメートル』を観て、なぜせつなくなるのか - やすらかLIBRARY


【観た】個人的・観ると、励まされるアニメ/『雲のむこう、約束の場所』 - やすらかLIBRARY


さらには映画「たまこラブストーリー」 [Blu-ray]にドはまりし、Blue-rayが届いた日には手に持って眺めてにやにやしていました。


好きな人ができました - やすらかLIBRARY

『たまこラブストーリー』のBlu-rayが届いた - やすらかLIBRARY


また、アニメを観ているうちに、アニメはどうやって作られているのだろう?という疑問がわいてきました。その疑問に簡潔かつわかりやすく応えてくれたのがこちらの本です。


アニメ制作の現場、お見せします!/『アニメを仕事に!』 - やすらかLIBRARY

アニメ制作の第一線で活躍されている方が書かれているだけあって、現場の空気が伝わってくるような、そんな本でした。


まとめ

こうしてみると2014年はマンガとアニメを再発見したことにより、それらを楽しみ、そして本ブログで紹介することができるようになった一年でした。
前から多く紹介してきた新書やジャーナリストが書いたノンフィクションに加え、読むモノ・観るモノにマンガやアニメが選択肢になることで、私自身の読書や余暇の時間の過ごし方によい変化が出てきたと思っています。
本当はブログにもよい変化が見られますね!とでも書きたいところですが、こちらは相変わらずほそぼそと好きなことを書いているだけですね。



まあそれもよいでしょう、と自分を納得させつつ、2015年も好きな本を読み好きなアニメを観て、それ以外にもたくさんのモノを発見し、楽しみ、このブログで紹介して行けたらなあと思います。


こんなブログでもエントリをあげると読んでくださる方がいらっしゃるようです、本当にありがたいことです。自分の好きなこと書いているだけだからね!といいつつ、読者の方の存在、反応がブログを続けるモチベーションになっています。

みなさま今年も大変お世話になりました、よいお年をお迎えください。






・・・過ぎ去りしクリスマス、私のところにはサンタさんが来ませんでした。 ゆく年くる年2015「貼り付け機能でプレゼントキャンペーン」 に応募するのではてなさんがサンタさん代わりになってくれるといいな。ほしいのはこの本棚。

ルネセイコウ タワーシェルフShateau(シャトー) SHT-130A シルバー

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ずーっとずーっとほしいといいつづけ、本の片付けをしながらも本棚からあふれ出す本を置く場所の理想型だと思い続けています。積ん読本棚がほしい!


ことおせ!よいおと!!

*1:つい最近ブログエントリを変えたんですがね・・・

【観た】個人的・観ると、励まされるアニメ/『雲のむこう、約束の場所』

新海誠というアニメーション作家・監督をご存じだろうか。『秒速5センチメートル』や『言の葉の庭』といった映画作品、また最近では大成建設やZ会などのCMを手がけた人としても知られてきた。


新海誠 - Wikipedia

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